テーブルのウレタン塗装の修理は、DIYでここまでできちゃう!

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上から見たところ

テーブルの天板は使っていくうちに塗装が剥げたり、シミがついたり劣化してきてしまうものです。新しいテーブルを買い直すのも手ですが、お金がかかるし、気に入っているテーブルだと捨てるのも気が引けますよね。そんな時は、思い切ってDIYで直してみましょう!

今回僕も初めてダイニングテーブルの塗装をしてみましが、予想以上に綺麗に仕上がりました!今回紹介するやり方でほとんどのテーブルは修理できると思うので、ぜひ挑戦してみてください。

テーブルの塗装の種類

まずはじめに、塗装の種類からざっくり説明します。テーブルに限らないですが、木製家具の塗装は大きく2つに分かれます。

表面に膜をつくる
・ラッカー塗装
・ウレタン塗装
・UV塗装

表面に膜を作らない
・オイル塗装

表面に膜を作る塗装は、水や汚れを弾いてくれるので、濡れた布巾でさっと拭けばいいだけなので、特別メンテナンスをする必要がないのがよいところです。ただし、下の種類の塗装になるにつれて、膜が厚くなり木目の自然な風合いは失われていきます。また、塗装し直す場合は膜が厚くなるほど難しく、特にUV塗装はDIYでは難しいと思います。

表面に膜を作らないオイル塗装は、その名の通り植物由来のオイルを使った方法で、木の表面に膜をつくるのではなく、浸透していく感じになります。ウレタン塗装などと比べると耐久性が落ちますが、木目の風合いがいかせて自然な仕上がりになるのがメリットです。その代わり定期的にオイルを塗るなどのメンテナンス必要など、ある程度手がかかります。

僕が修理したのは水や油などで汚れやすいダイニングテーブルなので、ウレタン塗装が施されたものになります。テーブルに限らず、ウレタン塗装は木製の家具の中で一番多い塗装方法なので、今回の塗装の修理は応用できる家具の範囲が広いと言えますね。

テーブルの塗装修理で必要なもの

では、本題に入っていきます。今回使った道具類から紹介しますね。

塗料

今回使ったのは和信ペイントの水性ウレタン塗料です。食品衛生法もクリアしてるので、ダイニングテーブルで使っても安心です。カラーはケヤキで、350ml入りのものを購入。ツヤツヤしすぎてるテーブルは好みじゃないので、ツヤ消しのものにしてます。

刷毛1本

ウレタン塗装は何度か重ね塗りをするのですが、一番最初に塗るときに使用しました。が、次に紹介する「コテバケ」を使った方が綺麗に仕上がるので、特に細かな部分を塗るわけでないのなら刷毛は無くても良いと思います。

コテバケ

2度塗り、3度塗りのときに使用。塗る面が広く
、塗りムラなく綺麗に塗れるので、テーブルの天板のような広くて平らな面を塗るときには必須です。

マスキングテープ

塗りたくない場所ある場合は必要ですが、特段なくても問題ないです。今回は天板の側面は塗らないので、テーブル側面に塗料がつかないようにマスキングテープで保護しました。

紙ヤスリ

元からの塗装を剥がしたり、塗った後の塗装面の処理に使います。目の荒い方から80番、240番、400番を各2枚ずつ用意しました。一番目の荒い80番で塗装を剥がすのですが、結構時間かかったのでもっと荒い紙ヤスリ(50番とか)の方がいいかもしれません。

ウエス

紙ヤスリを使うときに出る削りかすをふき取る布です。使わない布などでもいいですが、結構細かい削りカスが出るので、目の細かい布が良いかと思います。

サンダー

塗装を剥がすのに使用します。めちゃくちゃ頑張れば紙ヤスリを使って人力でも塗装を剥がすことはできますが、あまりオススメしません。DIYをどんどんやっていこうという意気込みを持っているなら、是非1台買っておくと何かと便利です。僕は削りカス吸ってくれるタイプのサンダーを使用しています。

 

道具とが揃ったらいよいよテーブルの塗装修理に入っていきましょう!

修理の流れ

まず、テーブルの修理の大まかな流れはこんな感じです。

・テーブルの塗装をサンダーで剥がす
・1回目の塗料を塗って乾かす
・目の細かい紙ヤスリで軽く表面を削る
・2回目の塗料を塗って乾かす
・目の細かい紙ヤスリで軽く表面を削る
・3回目の塗料を塗って乾かす

で、完成!やることはいたってシンプルですね。ここからは注意点や、失敗した点も含めてもう少し詳しく各手順を説明します。

テーブルの塗装を剥がす

今回修理した我が家のテーブルはコレです。使って8年くらいですかね。その間に子供も2人になり、経年劣化で塗装が剥げてきただけじゃなく、クレヨンとかマジックとかでだいぶ汚れてしまいました…。この上から直接塗っても綺麗に仕上がらないので、汚れ共々、テーブルの塗装をサンダーを使って剥がしていきます。

テーブル塗装前

サンダーで削る際に、結構削りかすが出るので外で作業しました。

テーブルの塗装が剥げた状態

テーブルの塗装がだいぶ剥げています。

最初は80番のヤスリを使いテーブルの表面をサンダーで削ります。途中途中でウエスで削りカスをぬぐって、削れ具合を確認しながら作業していきます。その後約1時間半でようやく塗装がほとんど取れました。もっと塗装を落としたかったのですが、限界でした!流石に飽きます。なので、最初に使うヤスリはもっと目の荒い紙ヤスリを使うことをおすすめします。

最後に240番のヤスリに変えて、荒く削ったテーブルの表面を整えて、テーブルの塗装を剥がす作業は完了です。コレが一番の重労働!

テーブルの塗装を落とした状態

まだ塗装が落ちきっていないところもありますが、これで良しとしました。

1回目の塗装

テーブルの塗装を剥がし終えたら、いよいよウレタン塗装をしていきます。まずは、塗料をよく振って、適量を容器に出してブラシで塗っていきます。ここでのポイントは塗料をつけすぎず、薄くに塗ることです。つけすぎて厚く塗ると、このあと重ね塗りをしていくと仕上がりがボコボコとなってしまう為です。何度か重ね塗りをしていくので、この段階では塗りムラがあっても大丈夫です。それから、塗る方向は木目に沿って、常に同じ方向に塗りましょう。

テーブルを室内へ移動

直射日光が当たらない場所で塗装する必要があるので、床にブルーシートを引いて室内で作業します。

テーブル側面にマスキングテープ

今回テーブルの側面は塗装しないので、マスキングテープで保護します。

1回目の塗装

1回目は刷毛で塗ります。

いろんな角度で好き勝手に塗ると変になります。僕は一箇所違う角度で塗っちゃったので、ちょっとムラができてしまいました…。
塗装が終わったら、乾燥させます。使う塗料や気候の条件で変わるので様子を見ながら乾くのを待ちましょう。

1回目の塗装が完了

1回目の塗装が完了。この状態では塗りムラがありますが大丈夫です。

 

紙ヤスリで表面をならす

塗料が乾燥したら、400番の紙ヤスリで表面の凹凸を慣らしていきます。これもサンダーを使ってやしましたが、本当に簡単にかけたくらいです。
削りカスはしっかりとウエスで拭き取っておきます。

サンダーで表面を均す

塗装後は400番のヤスリで表面をならします。

コテバケで2回目の塗装

2回目以降の塗装からは、コテバケを使ってやっていきます。テーブルの天板は平らで広いので、コテバケを使うと、素早く、綺麗に塗ることができます。刷毛で塗ると塗りムラができやすいので、1回目からコテバケを使ったほうがいいと思います。この時も塗料は薄めに、常に同じ方から塗るように注意しましょう。塗り終わったらまた乾くまで待ちます。

2回目の塗装はコテバケで

2回目の塗装はコテバケで

2回目の塗装

2回目の塗装が完了しました。ムラが目立たなくなってきました。

ヤスリをかけて3回目の塗装

ウレタン塗装は基本的に2回以上重ね塗りをします。2回目の塗装を終えた時点で終わりにしてもいいかなって感じだったんですが、まだ一度塗りの時のムラが気になり、3回目を塗ることにしました。塗るたびに徐々に濃くなっていくので、ムラが目立たなくなります。

3回目の塗装を終えて、しっかりと乾かして完成です!色々な人のやり方を見てると、最後に軽くヤスリをかけたりもするみたいですが、触った感じ、見た目ともに問題なさそうだったので最後のヤスリはしませんでした。まぁ面倒になったというのが本音ですが。

3回目の塗装

3回目の塗装が完了。色むらがなくなり濃くなってきました。

ちなみにかかった時間はというと、お昼前から作業を開始して、途中お昼を食べたり、ちょっと出かけたりしながらですが、半日くらいで完了した感じです。

テーブルの塗装修理は難しくない!

今回やってみての感想としては、塗装を剥がすのだけが面倒ですが、難易度的にも低くて、簡単でした。しかも、まるで新品みたいに綺麗になったので、かなり満足です!

上から見たところ

若干色むらはありますが、めちゃくちゃ綺麗になりました!

テーブルの天板アップ

完成後にふと気がついたのですが、薄く塗ってるつもりでしたが、テーブルの縁に塗料が溜まってしまっていたようで、少し凹凸ができてしまいました。まぁ、よく見ないと分からないし、対して気になりませんが、次やるときは気をつけようと思います。

テーブルの淵に塗料

テーブルの淵に塗料がたまり、ちょっと盛り上がり上がってしまいました。

今回かかった費用ですが、サンダーの費用は無視すれば、細々としたものも含め3000円もしてません。新品で買うよりも圧倒的に安くすみますよ。

テーブルの塗装が落ちたり、取れない汚れで悩んでいる方は、是非試してみるといいと思います!

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