手ブレ防止の裏技!? ISO感度を知れば、暗い場所でも手ブレしない!

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夜景の撮影や、フラッシュを使わずに暗い場所で撮影したけど、手ブレして綺麗に撮れなかった…。という人のために、暗い環境で写真を撮る時に絶対覚えておきたい、ISO感度について説明します。ISO感度を使いこなせると、撮影できるシチュエーションがいっきに増えるので、ぜひ覚えてくださいね!

暗いところで手ブレしてしまう訳

暗いところで撮影すると手ブレや被写体ブレが発生してしまうわけですが、その理由はもうお分かりの通りシャッタースピードが遅くなってしまうためです。なぜカメラが暗いところでシャッタースピードを遅く調整するかというと、長めにシャッターを開くことで光を十分に取り込み、適正な明るさの写真を撮るためです。だって、手ブレしないシャッタースピードで撮影したとしても、出来上がった写真が真っ黒では意味がないですから、そうならないようにカメラ側が調節してくれて、その結果シャッタースピードが遅くなってしまうわけです。でもできることなら、シャッタースピードを落とさずに、でも出来上がる写真の明るさも程よいものにしたいですよね。そんなわがままな願いを叶えてくるれるのがISO感度の調整です。

ISO感度とは

ISO感度とは撮像素子(フィルムカメラであればフィルムに相当)の光に対する感度を示します。ISO感度を上げる(数値を大きくする)と、光に対する感度が上がるので少ない光でも敏感にセンサーが反応してくれるので、暗いところでの撮影が可能になります。例えば、暗い環境で、絞り、シャッタースピードを固定して、ISO感度だけを変えて写真を撮るとこんな風になります。

ISO感度が上がるほど、写真の仕上がりが明るくなっているのがわかると思います。ISO感度を上げたことでセンサーの感度が上がってるためです。じゃぁ、このISO感度とシャッタースピードはどう関係してくるのでしょうか?

ISO感度とシャッタースピードの関係

カメラがシャッタースピードを遅くしてくるのは、適正な明るさの写真を撮るためだといいう話をしました。つまり、適正な明るさの写真を担保する役割がシャッタースピードにある状態と言えます。実はこの役割をISO感度の調整に任せると、シャッタースピードを自由に変えてもちゃんとした明るさの写真が撮れるようになります。下の写真はISO感度をオートにして、シャッタースピードを変えて写真を撮ったものです。

これを見てもわかる通り、写真が一定の明るさになるようにカメラが自動的にISO感度を調整してくれます。シャッタースピードが自由に設定できるようになるので、被写体やレンズに応じてシャッタースピードを早くすることで手ブレや被写体ブレが防げます!ちなみにISO感度が2倍になると、シャッタースピードは1/2枚になるという関係性も覚えて起きましょう。

ISO感度の上げすぎには注意

とても便利なISO感度ですが、1つ注意があります。それはISO感度を上げていくと写真にノイズが入り、画質が落ちてしまうことです。イメージ的には、ISO感度をあげるというのは本来適正な明るさの写真に仕上げるための光が足りていないのに、カメラのセンサーが無理やり光を増幅させてる感じなので、感度を上げすぎするとその無理がたたってノイズが入ってしまいます。なので、むやみに感度を上げるのは避け、シャッタースピードと画質のバランスを意識することが必要です。下の写真はISO560、ISO6400で撮った写真の一部を拡大したものです。

ISO6400の方がノイズが多いのがわかりすよね。ちなみに、同じISO6400という数値だったとしても、どれくらいノイズが入るかはカメラの性能によって異なります。最近はどんどん性能が上がってきているので、かなり感度を上げてもノイズの発生が少なくなってきています。いずれにせよ自分のカメラだと、これくらいISO感度を上げるとこれくらいノイズが入る、というような感覚を持っておくことが大切です。

 

【まとめ】ISO感度を使いこなすコツ

ISO感度設定の基本はオートで

ISO感度の設定は基本的にはオートで問題ありません。オートにしておけばシャッタースピードや絞り値(F値)に応じて、カメラが自動的に最適なISOに設定してくれます。

ISO感度を上げるのは必要最低限に

感度を上げるとノイズが入るのは避けられないので、必要最低ギリギリに留めたいところです。なので、例えば夜景の写真のような被写体が動かないようなものであれば、ISO感度にあまり頼らずに三脚を使って撮影する方が良いです。また、絞り値(F値)を小さくするというのも手です。

夜の撮影以外でも役に立つ

ISO感度が役に立つのは夜のような明らかに暗いシーンでの撮影時だけじゃなく、以外と室内での撮影時にも役立ちます。人間の目では明るく感じる室内でも、カメラは光が少ないと感じてシャッタースピードが落ちることがよくあります。特によく動く子供、ペットを室内で撮る時などは、被写体ブレが起きやすいのでISO感度を高めにしておくといいです。

最初はとっつきにくいISO感度ですが、ぜひISO感度を変えて色々と試し撮りをして、感覚を掴んでみてください!

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